口輪

秋田犬とロットワイラーに噛まれて
男の子が亡くなりました。

何故だ？
何故、犬を放すんだ？？
しかも子どもがいるのに。

子どもは予測不可能な動きをしますので、
子どもに慣れてない犬などは恐怖を覚えることがあったりします。
また、ヨチヨチと歩く姿が獲物に見えてしまったり…という説もある程、子どもは犬が攻撃しやすい対象なのです。

「子どもが噛まれるようなことをした」
そういうこともあるでしょう。
理由なく犬は噛み付きません。

でも　今のところは、
「被害者にも落ち度があるので、飼い主には責任なし」と
なった裁判はありません。
被害者にも落ち度があったため、軽減されたとしても
「責任なし」にはなりません。



どんなにトレーニングを積んでいても
決して過信はしないで下さい。
犬を信じたい気持ちはもちろんよくわかります。
でも犬も動物であり、ロボットではありません。
パニックになったりすることもあります。


だから、
私は「口輪を持ちましょう」とよく言います。

「おとなしい」とか「しつけてる」とかの問題ではなく、
マナーの問題です。

うちの亡くなった犬も
普段は人が好きな子でしたが、
水を怖がるため、
美容室に出す時は口輪をしていました。
万が一の時、トリマーさんを傷つけないために。


犬を理解しようと本を読んだり、私に質問攻めをしたり…という
飼い主さんは、
大抵、私が言わなくても口輪を持っておられます。


そして「この子は口輪、買った方がいいだろ…」って
思ってしまう子の飼い主さんは
大抵　「口輪なんてかわいそう」って言います。



口輪は、周りに被害を出さないための物でもありますが、
犬自身をトラブルから守る物でもあるんです。

もう１度、考えてみませんか？？